特集 最新治療薬ガイド1990
Ⅰ.腫瘍治療剤
5.子宮筋腫のホルモン療法
堂地 勉
1
1鹿児島大学医学部産婦人科
pp.1056-1057
発行日 1990年12月10日
Published Date 1990/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900200
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子宮筋腫は婦人疾患の中でもっともポピュラーな疾患である。その治療は手術療法が一般的であり,子宮全摘術が最も広く行われている。しかし,未婚の症例や不妊症を合併した症例,あるいは手術ができない症例では取扱いが難しい。
子宮筋腫がなぜ発生するかは必ずしも明確でないが,閉経になると子宮筋腫が縮小するという事実や,妊娠やpillの服用により逆に増大するという事実からエストロゲンの関与があることは確実である。このことから最近,子宮内膜症患者に臨床応用されているGnRHagonist や Danazolを子宮筋腫に応用する試みがなされている。
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