今月の臨床 卵巣がん—疫学から治療まで
手術療法
20.卵巣癌の基本術式
安田 允
1
Makoto Yasuda
1
1東京慈恵会医科大学付属柏病院産婦人科
pp.831-833
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900932
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
卵巣悪性腫瘍に対する手術療法は予後改善のために最も重要な治療法の1つであることはいうまでもない。卵巣癌に対する術式の決定には臨床進行期(Stage),病理組織診断,年齢などが関与するが,特に開腹時の臨床進行期は重要で術式の選択はあくまでも慎重でなければならない。
1987年,FIGOにより卵巣癌の臨床進行期分類が改訂されるに伴い,腹腔内の細胞診,後腹膜リンパ節と鼠径リンパ節の生検が必要となりstaginglaparotomyおよび基本術式の方向は定まりつつあるものの,統一的見解はさらに多くの成績を集約し決定すべきである。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.