今月の臨床 分娩前後の1週間
産褥
34.子宮復古不全
瓦林 達比古
1
,
原田 啓之
1
Tatsuhiko Kawarabayashi
1
,
Hiroyuki Harada
1
1福岡大学医学部産婦人科
pp.604-605
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900866
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産褥期は産後6週間であり,この期間に子宮,腟,会陰部などは解剖学的に妊娠前の状態へ戻り,非授乳婦人の排卵周期はほぼ再開する。この妊娠,分娩によって生じた生殖器や全身の器質的および機能的な変化が非妊娠時の状態へ戻ることを産褥復古(puerperal involution)という。復古現象は全身に生じるわけであるが,妊娠中の変化が大きい分だけ産後の変化が最も強く現れるのは子宮である。
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