今月の臨床 胎児治療—どこまで可能か
胎児治療の展望
27.胎児治療の展望
武田 佳彦
1
Yoshihiko Takeda
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.344-345
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900789
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胎児に対する治療は画像診断の発達に伴い急速に進歩して来ている。この発展過程を年次的に見れば胎児医療の黎明期とも言える1965〜1975年の10年間は胎児救急確立の時期であり,分娩中の胎児仮死に対する診断の向上と補助療法としての酸素吸入や輸液療法が行われた。
1975〜1985年の10年間に異常胎児の長期管理が可能となった時期で超音波断層法の導人により画像診断による形態観察が診断の精度を格段と向上させた。
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