今月の臨床 子宮内膜症
子宮腺筋症
21.子宮腺筋症の治療方針
太田 博孝
1
Hirotaka Ota
1
1秋田組合総合病院産婦人科
pp.64-65
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900706
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子宮腺筋症は性成熟期から更年期にかけての女性に好発する。本症は子宮筋層内に存在する異所性子宮内膜症組織のため,さまざまな臨床症状を引き起こす。例えば,月経時におこる強度の疼痛,過多月経,さらに月経時以外でも下腹痛,腰痛,反復する鉄欠乏性貧血などである。
子宮腺筋症の治療は上記臨床症状を軽減,消失させることであるが,その治療は意外と難しい。本症の治療上の問題点として,下記のことが考えられる。本稿ではこれらの点を中心に治療法を述べていく。
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