今月の臨床 計画妊娠—合併疾患への対応
既往歴
27.奇形児分娩
田中 彰
1
,
荒木 勤
1
Akira Tanaka
1
,
Tsutomu Araki
1
1日本医科大学産婦人科学教室
pp.1310-1312
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900625
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妊娠,出産とは両親にとって人生の大きな喜びである。また,わが子が五体満足で健康に育ってほしいと思うのは一般的な親の気持ちである。しかし,奇形児を出産したことがある親は次回の妊娠に対して,わが子を得る期待と,再度,奇形児を出産するのではないかという不安の,相対する気持ちの板挾みとなっていることが多い。このような場合,その両親は妊娠の相談に外来を訪れることとなり,担当医はその対応に苦慮することとなる。奇形児分娩(染色体異常児を除く)を既往に持つ親に次回妊娠に対してどのように対応すべきか,個々の症例は成書に任せるとし,統計学的文献も加え検討してみる。
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