文献紹介
新生児の先天奇形,他
pp.24
発行日 1964年1月10日
Published Date 1964/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202955
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Mt.Sinai Hosp.10年間に出産した19615児のうち296例の奇形を見出した。これはMalpas (1938)21%,Barge (1951)24%,Greenhill (1939)17%につぎ,Neel (1958)13%,Book (1951)11%より多い。内訳は彎曲足25%(296例中),多指(趾)21%,兎唇(口蓋破裂)8.4%,水頭症7%,尿道下裂6.4%,合指(趾)5.7%,無頭児4.7%,モンゴリズム3.7%,pilonidal cyst 3.7%,脊椎破裂2.7%,陰嚢腫2.7%,臍ヘルニア2.7%,鎖肛2.3%,心奇形1.6%,横隔挙上1.3%,髄膜瘤0.67%。主なるものを分析すると,水頭症21例はかなり多い奇形で,母親平均年令26,平均分娩2回,羊水過多症2例のみ。♂:♀=7.5:10。流死産12,新生児死3,生存6。つまりperi—natalの死亡率きわめて高い。未熟児8。分娩時にcraniotomy必要3例。他の奇形は1/3に合併(脳・髓膜・脊椎のそれ)。無脳症14例,案外に多かつた。母親平均25才,うち10母は第1回分娩で,つまり比較的若い母親の初めの産に好発す。羊水過多は1/3にあり。本症は生産は少い(6-8%)といわれるが,5例生産(1/3)で意外に多い。
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