今月の臨床 Preterm PROM—34週までの問題点
PROMと新生児異常
22.Wilson-Mikity症候群
藤村 正哲
1
Masanori Fujimura
1
1大阪府立母子保健総合医療センター
pp.197-201
発行日 1991年2月10日
Published Date 1991/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900311
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NICUに勤務して2〜3年も経つと,数例のWilson-Mikity症候群(WMS)を経験することが普通である。この疾患の特徴的な点は①早期新生児期にはむしろ手のかからない極小未熟児であったのが,②生後1〜2週に軽い陥没呼吸とチアノーゼを示し始め,③その頃に初めて胸部X線上,び慢性に小円形気腫像bubblingが出現して驚かされる(図1)。④本症の一部の例は慢性肺障害から脱することができず死亡する1)。
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