特集 救急手技のポイント
Ⅳ.手術損傷
血管損傷
家村 和千代
1
,
園田 隆彦
1
1国立がんセンター,婦人科
pp.368-369
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900093
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産婦人科医の手がける手術は産科,婦人科の2つにまたがり,その対象疾患の範囲は広い。それらの術中副損傷の1つである血管損傷は骨盤内で生ずることが多く,骨盤内血管の解剖を熟知することは極めて大切である。
しかし,血管損傷はその走行を頭に入れて手術に臨んだとしても必ずしも避けられる訳ではなく,メスを握る者であれば誰しもが一度は経験するものであろう。故に偶発的な血管損傷に対する処置についての知識と基礎的な技術も,産婦人科医として身につけておかなければならない。
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