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手術手技 泌尿器科医に役立つ他科領域の手術・8
血管損傷
Intraoperative Vascular Injury
木村 壮介
1
Sosuke Kimura
1
1埼玉医科大学第一外科
1Department of Surgery I, Saitama Medical School
キーワード:
血管損傷
Keyword:
血管損傷
pp.673-677
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901010
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泌尿器科で対象となる臓器の多くは後腹膜内に存在し,腹部大動脈,下大静脈など主要な血管と位置的に密接な関係にある。したがって,常に術中の血管損傷を念頭に置き,これを回避しつつ操作を進めることは当然であるが,術野が骨盤腔または消化器の背側で深く,視野が悪いため,損傷血管,出血の修復に困難を来たすことが多い。実際には,血管の確保(テーピング),止血が困難である場合の術野の拡大,補助手段などを必要とし,その場の状況判断が一番のポイントであると言える。本項では,術前チェックすべき点,知っておくべき解剖生理学的特長,出血に対する処置について述べる。
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