今月の臨床 産婦人科良性疾患に対する内視鏡手術の現在―新しいエビデンスとトレンド
産科手術
腹腔鏡下子宮峡部頸管縫縮術―難治性頸管無力症治療のトレンド
瀬尾 晃平
1
1昭和大学横浜市北部病院産婦人科
pp.1023-1028
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211078
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●難治性頸管無力症 : 既往歴から頸管無力症と診断される症例のうち,円錐切除,頸部摘出,頸部筋腫核出術,陳旧性頸管裂傷などによって,子宮腟部の解剖学的な欠損を生じている症例は,従来の頸管縫縮術では治療が困難である.このような症例を難治性頸管無力症と呼ぶ.
●子宮峡部 : 妊娠後期に展退する子宮下節,すなわち解剖学的内子宮口と組織学的内子宮口の間を指す.子宮峡部縫縮は子宮下節の下端を縫縮するため,理想的な縫縮の高さとなる.
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