特集 イラスト・写真でコツがわかる!産婦人科小手術&低侵襲手術
第2章 小手術の実際とコツ
C.子宮頸部
4 頸管無力症/子宮頸管縫縮術(+抜糸術)
石本 人士
1
1東海大学医学部専門診療学系産婦人科学領域
pp.134-143
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001145
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ここがコツ!
●経腟的頸管縫縮術では,視野を十分に確保して運針の全プロセスを直視下で行うことが,安全かつ迅速・容易な手術のために重要である.
●治療的(特に緊急)頸管縫縮術の際には,骨盤高位にする,膀胱を充満させる等の工夫が有用な場合がある.
●McDonald法では,浅すぎず深すぎない(頸部筋層内には達するが頸管内腔に至らない)程度に,また子宮動脈下行枝をさけるように運針を行う.
●Shirodkar法では,膀胱剝離操作を着実に行うこと,できる限り子宮頸部の頭側で縫縮することが重要である.また抜糸の容易さを考慮し,結紮は6時方向で行うとよい(Shirodkar変法).

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