今月の臨床 早産予防・治療の現在地―最新の標準を探る
早産予防の戦略
―【予防的子宮頸管縫縮術】―腹腔鏡下子宮峡部頸管縫縮術
瀬尾 晃平
1
1昭和大学横浜市北部病院産婦人科
pp.808-813
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211039
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●難治性頸管無力症 : 円錐切除,頸部摘出,頸部筋腫核出術,陳旧性頸管裂傷などにより,解剖学的に子宮腟部が欠損,かつ既往から頸管無力症と診断される症例を難治性頸管無力症と呼ぶ.頸管縫縮術を行う必要があるにもかかわらず,従来法では治療困難な症例である.
●子宮峡部 : 解剖学的内子宮口と組織学的内子宮口の間を指す.これは,妊娠後期に展退する子宮下節に相当する.子宮峡部縫縮は子宮下節の下端を縫縮するため,理想的な縫縮の高さとなる.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.