合併増大号 今月の臨床 最善で最新の産科麻酔診療をめざして
妊産婦急変対応
塞栓症
浅田 雅子
1
,
﨑村 正太郎
2
,
山浦 健
2
1九州大学病院手術部
2九州大学病院麻酔科蘇生科
pp.187-192
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210878
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●周産期の静脈血栓塞栓症はその予防が重要であり,発症を疑った場合は診断を進めるとともに呼吸・循環管理を並行して行う必要がある.
●破水後より生じた分娩中の急変時は羊水塞栓症を鑑別し,マンパワーを確保するとともに迅速な心肺蘇生,呼吸・循環管理,凝固因子を含めた輸血管理が重要となる.
●帝王切開は空気塞栓を発症するリスクが高く,術中に胸部絞扼感や息切れ,SpO2低下などにより空気塞栓症を疑った場合は体位変換や輸液負荷よる循環血液量の適正化を行う.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.