今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?
ART手技の安全性
PGT・胚生検の安全性
佐藤 卓
1
,
水口 雄貴
2
1医療法人財団荻窪病院虹クリニック
2慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.1105-1111
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210817
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●胚生検法は,その実施時期に基づき,初期分割期胚における割球生検・採卵直後の(第1)極体の生検および拡張胚盤胞期における栄養外胚葉生検の3つに大別される.
●胚生検の安全性の検証には,生検後の胚のsurvival and development・検査の正確性と誤診断のリスク・母児の周産期予後などに関する多角的なデータの集積を要する.
●現時点での生検法のベストプラクティスは胚盤胞生検といえるが,胎盤形成異常などに起因する産科合併症のリスク上昇の可能性が否定できないことに留意する必要がある.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.