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特集 不妊治療の現状と課題
PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)
Preimplantation genetic testing for aneuploidy
石川 智則
1
Tomonori ISHIKAWA
1
1東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 茨城県小児・周産期地域医療学講座
キーワード:
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)
,
染色体異数性
,
染色体の数的異常
,
生殖補助医療(ART)
Keyword:
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)
,
染色体異数性
,
染色体の数的異常
,
生殖補助医療(ART)
pp.673-677
発行日 2021年8月21日
Published Date 2021/8/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27807673
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PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)は着床前遺伝学的検査(PGT)のひとつであり,胚の染色体の異数性の有無を調べる検査である.近年では胚盤胞期胚の5~10個程度の栄養外胚葉を生検し,全ゲノム増幅の後に次世代シークエンサーを用いて全染色体のコピー数を解析する方法が主流となっている.これまで移植胚の選別には胚の発育スピードと形態評価が用いられてきたが,PGT-Aにより異数性を示す胚を移植候補から除外することによって,生殖補助医療(ART)の成績が改善することが期待されている.しかし,生検に伴う胚盤胞への侵襲やモザイク胚の出現など未解決の問題もあり,PGT-Aのメリットとデメリットをクライアントが理解できるように,十分な説明と適切な遺伝カウンセリングを提供する必要がある.
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