今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?
わが国の臨床統計
小児・NICU施設からみたARTの安全性
不破 一将
1
,
森岡 一朗
1
1日本大学医学部小児科学系小児科学分野
pp.1058-1066
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210810
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●ART児は,短期的な予後として,早産,低出生体重児,極低出生体重児,先天異常のリスクが指摘されている.
●長期的な予後としては,ARTと心血管疾患との関連,凍結胚移植と1型糖尿病や小児がんとの関連が指摘されている.
●ARTによる影響か不妊という形質による影響かは今後も慎重な検討を要する.
●長期的な検討に関してはまだ報告が少なく,国家レベルのデータベースを構築し検討していく必要がある.
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