今月の臨床 生殖医療の安全性―どんなリスクと留意点があるのか?
患者に対する安全性
OHSSとその予防・治療
黄 海鵬
1
,
髙井 泰
1
1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科
pp.1067-1076
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210811
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●卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は排卵誘発薬により発症する医原性疾患である.不妊治療の保険診療化による若年層の需要増に伴い,OHSS発症数が増えることも懸念される.
●卵巣腫大,腹水および胸水の貯留,血液濃縮などを呈し,血栓塞栓症や多臓器不全などにより危機的状態に陥る可能性もある.重症度分類を正しく行い,推奨された適切な管理を行うことが求められる.
●さまざまなOHSS予防策を保険診療の範囲内で講じていく必要がある.
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