今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識
耐性菌総論
検出菌と原因菌―感染症治療の考え方
榮山 新
1
,
老沼 研一
1
,
金子 幸弘
1
1大阪市立大学大学院医学研究科細菌学
pp.721-728
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210459
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●抗菌薬の適正使用とは,不必要な使用を避けつつ,必要な場合には,適切な抗菌薬の選択に加え,適切な投与経路で,量・期間ともに十分に使用することである.
●原因菌や抗菌薬の特性を理解したうえで,検査の意義を十分に吟味し,「念のため」の抗菌薬使用や「とりあえず」の広域抗菌薬の選択を避ける.
●耐性菌が検出された場合には,治療対象となるかどうかの判断に加え,接触予防策などの感染対策が必要となる.
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