合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ
不育症の検査・治療
不育症に対する免疫系検査の意義
福井 淳史
1
,
山谷 文乃
1
,
柴原 浩章
1
1兵庫医科大学産科婦人科
pp.165-172
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210241
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●免疫系の異常は,不育症との間に弱い関連性は示されているものの,いまだ研究段階にある.
●不育症患者において抗核抗体,末梢血NK細胞活性,末梢血Th1/Th2比などの免疫系検査が行われているが,その結果の解釈,対応は慎重に行うべきである.
●免疫系の異常を有する不育症に対して,さまざまな治療が行われているが,いまだエビデンスとはなっておらず,さらなるデータの蓄積が必要である.
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