増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
産科編
Ⅰ.異常妊娠
胎児不整脈
三好 剛一
1
1国立成育医療研究センター臨床研究センター
pp.268-271
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210025
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
処方のポイント
◆胎児頻脈性不整脈と徐脈性不整脈が治療の対象となりうるが,いずれの薬剤も胎児治療に対しては適応外使用となるため,十分な説明および慎重な対応が必要である.
◆胎児頻脈性不整脈の胎児治療に関しては,その有効性はコンセンサスが得られているが,母体への副作用が少なくなく,胎児に時に重篤な副作用が生じうる.
◆胎児徐脈性不整脈の胎児治療に関しては,治療効果はきわめて限定的である一方,母児への副作用は明らかであることから,胎児治療をしないという選択も尊重される.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.