増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編
Ⅳ.腫瘍
子宮頸がん―術前・術後化学療法
笠松 由佳
1
,
武隈 宗孝
1
1静岡がんセンター婦人科
pp.166-170
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209996
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術前全身化学療法
処方のポイント
◆子宮頸がんに対する術前化学療法は,一定の効果が報告されているものの,予後改善効果は証明されておらず,適応は慎重に決定すべきである.
◆術前化学療法として安全性・有効性が確実に検証されたレジメンはないが,パクリタキセル+プラチナ製剤併用化学療法が最も汎用されているレジメンである.これらは進行・再発症例への標準治療であり,合理的な選択と考えられる.
◆有害事象(特に骨髄抑制)と手術待機期間とを考慮し,サイクル数を検討する.
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