今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで
長期予後・遠隔期合併症
嵌頓子宮と帝王切開―子宮筋腫の稀な合併症
関 博之
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター
pp.1028-1033
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209837
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●妊娠初期の健診では,必ず子宮筋腫,あるいは子宮腺筋症の有無を確認し,これらを認めた場合は,経時的に大きさや位置を観察する.
●内診で子宮腟部を触知せず,ダグラス窩に腫瘤を触知し,経腟超音波検査で子宮頸管腺の描出が困難であれば,嵌頓子宮と診断する.
●術前に超音波・MRI所見を基に子宮切開の位置を検討し,術中に触診または超音波検査により羊水腔を確認して,そのうえで子宮切開創を決定する.
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