今月の臨床 産婦人科臨床の難題を解く─私はこうしている
I 周産期管理
【分娩・産褥管理】
2.帝王切開時の子宮筋腫核出の適応と術式の工夫は?
杉本 充弘
1
1日本赤十字社医療センター産婦人科
pp.411-415
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101719
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1 はじめに
出産年齢の高年化に伴い,子宮筋腫合併妊娠は増加傾向にある.子宮筋腫の発生部位と大きさによって妊娠・分娩・産褥に与える影響は異なる1).子宮下部の大きな筋腫で胎児の産道通過を障害する場合は,帝王切開分娩が選択され,帝王切開時の子宮筋腫核出が望ましいことがある.帝王切開時の子宮筋腫核出術の適応を考え,リスクを小さくするための工夫をすることが,質の高い産科医療につながる.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.