今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで
手術手技のポイントと留意点
内視鏡手術のコツと合併症―出血,縫合不全,仮性動脈瘤など
安藤 正明
1
,
柳井 しおり
1
,
白根 晃
1
,
菅野 潔
1
,
坂手 慎太郎
1
1倉敷成人病センター
pp.1001-1007
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209832
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●子宮全摘術を安全・確実に行うためには,骨盤解剖を理解し,尿管・膀胱・直腸を確実に剝離する技術が必要である.損傷の起こりやすい操作ステップを理解しておくとよい.
●ロボット手術では視野が狭く,触覚のない視野外の操作では臓器損傷が起こりうる.アームや鉗子の動きの制限があり,ロボット手術特有の問題点を理解するためには相応のトレーニングが必要である.
●筋腫核出術において,縫合時に緩みがなく創に均等な張力をかけられるバーブつき合成縫合糸は,手術時間を短縮し術後出血が減らすことが予想される.
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