今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策
母体救命のためのガイドラインと研修システム
産科危機的出血への対応指針2017における変更点
稲田 英一
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1順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック講座
pp.892-897
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209812
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●産科危機的出血は直接的産科的死亡の最大の要因であり,その原因としては子宮型羊水塞栓症が最も多く,次いで胎盤早期剝離が多い.
●フィブリノゲン補充では,新鮮凍結血漿に加え,必要に応じてクリオプレシピテートや濃縮フィブリノゲン製剤の投与を考慮する.
●麻酔科医,産科医だけでなく,放射線部,輸血部などとの良好なコミュニケーションを日頃から築いておくことが重要である.
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