今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策
出血への予防
妊婦における自己血貯血の留意点
久保 隆彦
1
1シロタ産婦人科
pp.826-830
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209802
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●分娩時に大量出血が予測される胎盤位置異常,前回帝王切開部位の胎盤付着,巨大子宮筋腫合併,多胎,稀血液型,不規則抗体陽性例などでは自己血貯血を考慮する.
●自己血貯血を予定するのであれば,妊娠28週ごろより鉄剤を内服させ,貯血可能なヘモグロビンレベル(10g/dL以上)にしておく.
●返血は通常の輸血と同じ基準で行い,妊婦では整形外科領域のように安易に返血はしない.
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