今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望
NIPTの基礎
NIPTの原理と対象疾患拡大のあゆみ
左合 治彦
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター
pp.186-192
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209595
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●Non-Invasive Prenatal genetic Testing(NIPT)は,母体血漿中に存在する胎児に由来するcell-free DNA(cfDNA)を用いて行う出生前遺伝学的検査である.検査には限界があり,あくまでスクリーニング検査である.
●21トリソミー,18トリソミー,13トリソミーに加え,性染色体異常,micro deletion/duplication,単一遺伝子病のスクリーニングも技術的には可能となってきた.
●性染色体異常,micro deletion/duplication,単一遺伝子病のスクリーニングにおいては,遺伝カウンセリングはより複雑となり,偽陽性率は高くなり,臨床で用いるためにはさらなる検証が必要である.
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