今月のニュース診断
着床前診断の対象疾患—安易な拡大は誰のためにもならない
斎藤 有紀子
1
1明治大学法学部(法哲学・生命倫理)
pp.828-829
発行日 1998年10月25日
Published Date 1998/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902021
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受精卵の染色体検査
今年8月,東邦大学医学部産婦人科(久保春海教授)が,今後,受精卵の段階で染色体の異常を調べ,着床前診断に応用する方針であることが報じられた(日経産業新聞8月4日「受精卵の染色体異常:東邦大が簡単な診断方法」)。
同大学は7月6日に,学内倫理委員会に着床前診断の実施を申請しており,そこでの承認を得たのちに日本産科婦人科学会(以下,日産婦)に実施の許可を求めていく。
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