連載 Obstetric News
誘発分娩を考える(1)─ローリスク未産婦 : 陣痛誘発vs待機管理(ARRIVE trial)
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.1248-1249
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209557
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分娩時期に関する推奨は母体と周産期リスクのバランスに基づいている.周産期転帰不良は,満期出産と比べ医学的適応なしでの妊娠39週未満の出産と関連がある(AJOG 211 : 265. e1, 2014).妊娠41週以降の妊婦は,周産期リスクが増加することから出産が勧められている(ACOG Pract Bull, #124, 2014年).
妊娠39週0日〜妊娠40週6日になった場合,周産期の有益な効果の科学的証拠がないため,そして,特に未産婦群で,帝王切開率がより高くなることとその他の母体不良転帰につながる懸念があるため,実際には選択的陣痛誘発が回避されてきた(ACOG Pract Bull#107, 2009年).
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