今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法
疾患各論
薬疹と薬物アレルギー
高村 直子
1
,
相原 道子
1
1横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学
pp.794-800
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209467
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●薬剤アレルギーは全身投与された薬剤,またはその代謝産物により誘導される即時型または遅延型のアレルギー反応による障害である.
●原因薬剤投与から薬疹発症までの期間は2週間以内が多いが,臨床型や薬剤によって数日から時には数年と期間に幅があるため,発疹をみた際には薬疹の可能性を考慮することが重要である.
●重症型の薬疹は急激に進行し致死的な経過をたどることもある.重症化を示唆する水疱やびらんの形成,著しい粘膜疹,高熱,臓器障害などの所見に注意することが重要である.
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