特集 顔面の紅斑(2)
臨床例
オレンジアレルギー
池田 信昭
1
,
伊藤 香世子
,
相原 道子
1横須賀共済病院 皮膚科
キーワード:
Chlorpheniramine
,
Hydrocortisone
,
過敏症-食品性
,
多剤併用療法
,
皮膚テスト
,
オレンジ
,
静脈内注入
,
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
Keyword:
Chlorpheniramine
,
Food Hypersensitivity
,
Drug Therapy, Combination
,
Hydrocortisone
,
Infusions, Intravenous
,
Skin Tests
,
Citrus sinensis
pp.153-156
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013134067
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<症例のポイント>オレンジ摂取後の運動中にアナフィラキシー症状を呈した症例を経験した。負荷テストにおいて、用量依存性にアレルギー症状を生じた。自験例のアレルゲンは不明であるが、ハンノキおよびスギ花粉症とバラ科の果物の口腔アレルギー症候群(以下、OAS)を合併し、これらのアレルゲンとの交叉反応性が示唆された。わが国では即時型食物アレルギーの原因としてオレンジはまれであるが、オレンジの消費量が増えるにつれオレンジアレルギーによるアナフィラキシー患者が増えることが想定され、注意が必要である。
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