今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法
疾患各論
母乳栄養により発症する新生児・乳児消化管アレルギー
久松 千恵子
1
1姫路赤十字病院小児外科
pp.802-806
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209468
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●新生児・乳児消化管アレルギーは食物アレルギーの一種である.母乳栄養児にも消化管アレルギーは起こりうる.
●症状の主体は,血便,下痢,腹部膨満などの消化器症状ではあるが,ほかに発疹や発熱,体重増加不良などで発症することもあり,その臨床像は多彩である.
●診断には外科的消化器疾患を始めとするさまざまな疾患との鑑別が必要となり,そのなかには急な治療を要する疾患も含まれている.本症が疑われる場合は小児科や小児外科へコンサルトしてほしい.
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