増え続けるアレルギー疾患-内科医にできる対策と治療 特殊なアレルギー
薬疹,中毒性表皮壊死症(TEN)/Stevens-Johnson症候群(SJS)
高村 直子
1
,
相原 道子
1横浜市立大学 大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学
キーワード:
Stevens-Johnson症候群
,
薬疹
,
表皮壊死融解-中毒性
,
薬剤性過敏症症候群
Keyword:
Drug Eruptions
,
Stevens-Johnson Syndrome
,
Stevens-Johnson Syndrome
,
Drug Hypersensitivity Syndrome
pp.1115-1119
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017097367
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薬疹は全身投与された薬剤,またはその代謝産物により誘導される皮膚粘膜障害である.比較的急性の経過で汎発性・左右対称性に皮疹をみることが多い.発症までの原因薬剤投与期間は2週間以内が多いが,投与開始後数年を経て発症するものもある.重症型の薬疹である中毒性表皮壊死症(TEN),Stevens-Johnson症候群(SJS),薬剤性過敏症症候群(DIHS)は急激に進行し致死的な経過をたどることもあるため,重症化を示唆する水疱やびらんの形成,著しい粘膜疹,高熱,臓器障害などの所見に注意して診察に当たることが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016