今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために
配偶子保存の臨床
精子凍結
蔵本 武志
1
1蔵本ウイメンズクリニック
pp.429-436
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209395
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●精巣内精子(TESE)や高度乏精子症の症例においても,精子凍結を用いた顕微授精(ICSI)により妊娠・出産が可能となった.
●顕微鏡下精巣内精子採取術(MD-TESE)などにより得られた極少量の精子を凍結する少数精子凍結法はまだ確立しておらず,さらなる検討が必要である.
●不妊治療施設では泌尿器科医と連携し,悪性腫瘍などで挙児希望がある症例には化学療法を行う前に,治療内容と造精機能低下の関連について十分に患者へ説明し,精子凍結保存を実施できる体制を整える必要がある.
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