特集 皮膚泌尿器科診療の進歩
精子について
高島 達夫
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科教室
pp.887-900
発行日 1954年12月1日
Published Date 1954/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201341
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はしがき
精子は人細胞のうちで最も変化に富んだ細胞であり,且つ容易に観察する事が出来るので,婦人の卵〜受精卵の如く,その観察に大きな困難があるのに比べて,研究するものにとつては誠に好個の材料となり得る。本文では精子の発見より,精子の性状,妊孕性の関係及び臨床上必要な検査法について述べる。
なお詳細な精子に関する研究にはCharles A.Joel (1953'のStudien am menschlichenSperma, Robert Sherman HotchkissのFerti-lity in Men (1944)2がある。
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