今月の臨床 診療ガイドライン産科編2011改訂と追加のポイント
改訂・追加のポイント
4.常位胎盤早期剝離
関沢 明彦
1
1昭和大学医学部産婦人科
pp.442-445
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103049
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●妊娠中期以降の出血,子宮収縮などの切迫早産様の症状出現時には,まず,常位胎盤早期剝離を鑑別疾患として考える.
●子宮頸管炎・絨毛膜羊膜炎・前期破水などの炎症は,常位胎盤早期剝離のリスク因子であることを認識する.
●軽い腹部打撲であっても常位胎盤早期剝離の原因となる.
●腹部打撲後の患者を診察する場合には,受傷後最低2時間はNSTで胎児心拍数および子宮収縮のモニタリングを行う.
●腹部打撲後で規則的な子宮収縮がある患者では,特に常位胎盤早期剝離のリスクが高いので,継続的な胎児心拍数モニタリングを行う.
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