今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで
周産期医療
胎児期の環境とエピゲノムの変容
伊東 宏晃
1
1浜松医科大学周産母子センター
pp.1066-1071
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209191
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●発達期の環境の変化が,成長後の生活習慣病の発症リスクに影響を及ぼすというdevelopmental origins of health and diseases(DOHaD)学説が提唱されている.
●ゲノムに施されたゲノム以外の情報であるエピゲノムならびに環境因子によるエピゲノムの変容がDOHaD学説の具体的なメカニズムとして注目されている.
●エピゲノムの変容として,DNAのメチル化,クロマチンのリモデリング,non-coding RNA,エピジェネティックな不均等性(asymmetry)などが知られている.
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