プライマリケアにおけるShared Care—尿失禁患者のマネジメント・7
環境の変容による失禁の対応
今丸 満美
1
1医療法人青洲会訪問看護ステーションおおぞら
pp.728-731
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908678
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排泄手段を決定する際,トイレがファーストチョイスされるが,必ずしも選択肢は一つではない.トイレを使うとしても,完全に正常な排泄を正常な動作で行えているのか定かではない.例えば,トイレまで間に合わない場合があるからパッドを当てていたり,失禁することが心配で尿意もないのにトイレに行くというような場合である.最終決定された排泄手段が,正しいアセスメントに基づくものか,あきらめによるものかにより,本人や介護者のQOLは大きく変化する.排泄ケアにかかわる場合は,その手段の決定の際,あらゆる側面からクライアントにふさわしい選択を行う必要がある.
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