今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで
子宮頸がん
子宮頸がん治療に対する最新化学療法─ベバシズマブの位置づけとその副作用対策
馬淵 誠士
1
,
甲村 奈緒子
1
,
松本 有里
1
1大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学講座
pp.948-959
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209174
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●進行・再発子宮頸がんに対する化学療法は,殺細胞性抗がん剤の2剤併用から,殺細胞性抗がん剤2剤+分子標的治療薬へと変化しつつある.
●ベバシズマブの有効性が証明され,保険診療下のベバシズマブ併用が可能となった現在も,化学療法の位置づけは,あくまで「延命およびQOLの改善」である.
●重篤な有害事象(血栓塞栓症・消化管穿孔・瘻孔)が報告されているため,ベバシズマブの使用を考慮する際には,慎重な症例選択と十分なインフォームド・コンセントが必要である.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.