増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編
Ⅲ.更年期・老年期
甲状腺機能異常
澤田 健二郎
1
1大阪大学大学院医学系研究科外科系臨床医学専攻器官制御外科学産科学婦人科学
pp.159-162
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209994
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処方のポイント
◆Basedow病など甲状腺機能亢進症の第一選択薬はチアマゾールである.ただし,近い将来に妊娠を希望する場合,妊娠第1三半期にはプロピルチオウラシルを選択する.
◆チアマゾール,プロピルチオウラシルともに無顆粒球症,重症肝機能障害などの重篤な副作用が報告されており,服用中には常に副作用に注意する.
◆甲状腺機能低下症の場合,妊娠中あるいは妊娠希望の女性では速やかに甲状腺ホルモン製剤による補充療法を開始する.
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