今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして
薬物療法
周産期メンタルヘルスの薬物療法 : 10の原則
鈴木 利人
1
1順天堂大学医学部附属越谷病院メンタルクリニック
pp.558-564
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209097
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●薬物療法を考えるにあたり,患者の目線に立ち「どのようにすれば薬物療法をせずに,周産期の精神状態の安定を図ることができるか」を考える.
●妊娠への影響は,催奇形性のみならず,胎児発育不全,産科合併症,新生児毒性,新生児離脱,児の中・長期的な認知や運動発達の障害などへの影響を考慮する.
●薬物療法を中断した際の再発リスクを決して軽視しない.不安定な精神状態は妊婦の安全や胎児・乳幼児のその後の成長に影響を与える.
●最終的な判断は,家族と患者による自己決定権に委ねられる.
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