今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして
病態別の管理
若年者に対する性虐待への対応
高橋 幸子
1
1埼玉医科大学病院産婦人科
pp.553-557
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209096
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●出産となる場合,母親学級は個別で受けることができるよう配慮し,入院は産科病棟以外が望ましい.できれば無痛分娩での対応とする.低身長により帝王切開を行うこともある.特別養子縁組となる場合はグリーフケアを行う.
●中絶となる場合も出産となる場合も,被性虐待児に対する一般的なメンタルサポートを行う.ボディイメージの回復をサポートする声掛けを.
●性虐待による妊娠を防ぐために,社会全体が性虐待に対する認識をもつ.性虐待があるときは周囲の大人に助けを求められるよう,10歳頃にはプライベートゾーンについての集団教育を行う.
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