読者の声
周産期メンタルヘルスにタッチケアを
荒井 英恵
1,2
1府中の森土屋産婦人科
2ソマテイック心理学協会
pp.161
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202130
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
出産をした女性は体力を大きく消耗し,未知への挑みに心は揉みくちゃにされる。「心も体もボロボロ……」と表現する女性も少なくない。
そんな「いのちがけ」の出産後は,心身共に穏やかに過ごすことが必要だ。陣痛という荒波に呑まれバラバラになった心と体を取り戻し,自身を再発見し,健やかな日常を過ごせる「心身のまとまりのある状態」へ至ること。私たち助産師は,産後の女性に静かに起きるそのプロセスを優しく見守り,ケア・サポートしていくことが大切となる。そこにはさまざまな関わり方があるが,私は深いリラクゼーションを促すマッサージやタッチケアが有効だと感じている。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.