特集 周産期における研修医・新人助産師/看護師教育の必修知識 産科編
産褥
周産期メンタルヘルス
齋藤 知見
1
SAITO Tomomi
1
1総合母子保健センター愛育クリニック周産期メンタルヘルス科
pp.265-267
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001456
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はじめに
日本では,男女雇用機会均等法が制定された1985年頃より女性のライフスタイルが大きく変化した。周産期女性を取り巻く状況は,核家族世帯の増加や親世代の高齢化により心理的にも環境的にも困難を伴う場合が少なくない。産褥期はこれまでの生活スタイルが一変し,「母親としての自己」を新たに獲得する時期である。母親のメンタルヘルスに影響を与える心理社会的要因を理解し支援を行うことは,適切な母児相互作用を育むための環境を整備するうえで非常に重要である。
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