特集 日本の周産期メンタルヘルス事情update
1.わが国の周産期メンタルヘルスの発展と現状,そして展望
鈴木 利人
1
T. Suzuki
1
1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院メンタルクリニック(教授)
pp.581-586
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001743
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周産期メンタルヘルスの活動は,産婦人科医,精神科医,助産師,看護師,薬剤師,心理士,保健師などの多職種が参画して成り立っている。わが国におけるこのような活動はおよそ1990年代の“黎明期”から始まったが,その歴史はまだ浅く現在もなお課題は多い。その後,日本産婦人科医会や日本産科婦人科学会,日本周産期メンタルヘルス学会などの活動の“発展期”に入るが,近年複数の精神医学会も周産期メンタルヘルスの活動も本格化させている。今後,国内の様々な地域において周産期メンタルヘルス活動がいっそう活発化することを期待するとともに,“成熟期”に向けての課題について考察する。
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