今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える
ES細胞・iPS細胞の臨床応用
脊髄損傷の治療
大久保 寿樹
1,2
,
中村 雅也
1
,
岡野 栄之
2
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
2慶應義塾大学医学部生理学教室
pp.407-415
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209070
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●これまで再生不可能といわれてきた脊髄損傷に対し,各病期において,さまざまな角度からアプローチがなされ,その効果が得られつつある.
●ヒトiPS細胞を用いた脊髄損傷に対する神経幹/前駆細胞移植においては,今後ヒトへの臨床応用に向け,その有効性だけでなく安全性の検討も必要である.
●ヒトiPS細胞から樹立した神経幹/前駆細胞をNotchシグナル阻害薬で前処理することで,移植細胞の腫瘍化を予防し,安全に運動機能を回復・維持させることに成功した.
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