連載 Obstetric News
妊娠39週での誘発分娩は待機的管理よりも母児に利点があるか?─米国産婦人科学会年次臨床大会2016でのdebate①Dr. Norwitzの意見
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.382-385
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208987
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ローリスク妊婦に対する適切な分娩時期については論争が続いている.2016年5月に米国産婦人科学会年次臨床大会で行われた2名の産科医によるdebateで,妊娠39週を超えて待機することを勧められないという証拠が増加していることから,妊娠39週での誘発分娩を勧めるという点で一致した.
発表者の一人,Norwitz ER(タフト大学)は,「妊娠39週を超えて妊娠を継続することは以前に考えられていたよりも胎児にとってリスクが高い.さらに,ルーチン陣痛誘発に関連するリスクは考えられているよりも低い」と述べた.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.