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妊娠中の高血圧発症を予知するためのroll over test
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.351
発行日 1980年5月10日
Published Date 1980/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206241
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妊娠中の高血圧症は子宮内胎児死亡や未熟児出生による死亡など周産期死亡の大きな原因となり,アメリカ合衆国でも1年間で周産期死亡のうち35,000例,母体死亡の400例がこの高血圧によると推定されている1)。さらに,妊娠中の高血圧症の出現により子宮内胎児への酸素不足や発育障害などより,児は死亡しなくても何らかの障害を残すとも考えられ,妊娠中の高血圧症の発症とその予防は,重要な課題であるといえる。
この問題についてすでにJonesは雪ダルマが坂を下りて行くと大きくなることに比喩して,「早期にとめれば容易にとめることができる」といっているように,雪ダルマが坂を下りはじめたころ,すなわち症状が出はじめたころに早期に発見して治療することが大切である。
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