今月の臨床 若年女性の外来診療に役立つ基礎知識
中枢性月経異常
岩佐 武
1
,
松崎 利也
1
,
苛原 稔
1
1徳島大学医歯薬学研究部産科婦人科学分野
pp.481-485
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208793
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●月経異常は若年女性の約11%に認められ,不妊だけでなく将来における子宮体がんや骨粗鬆症の発症リスクを高める.
●月経異常の約70%は中枢組織,すなわち視床下部─下垂体系に起因しており,治療を適切に行ううえで病因・病態を正確に把握することが重要となる.
●治療に際しては,原因の改善を試みるとともに,排卵誘発または性ステロイドホルモン補充を施行する.
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